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Jさんのケース (飛行機と閉所恐怖)
アメリカ人男性Jさんは、1週間後に出張でサンフランシスコから飛行機でワシントンDCへ行かねばなりませんが、飛行機に乗るのが恐いという悩みで来られました。
まずカウンセリングで、いつから飛行機が恐くなったのか、飛行機に乗るとどのような気持ちになるのか、また、飛行機の何がいやなのか、そのときには体はどのような状態になるかをお聞きしました。飛行機に乗ると非常に不安でパニック状態になる、家から離れるのが不安、心臓がドキドキするということです。このような状態になったのは、約2年前に大きな仕事で長期間単身赴任していたころからで、自分としては家から遠く離れることが、精神的にも肉体的にも非常に苦痛だったということでした。
出張前にセッションの時間がもうとれないので、普段はカウンセリングだけで最初のセッションは終えるのですが、このときには続けてヒプノセラピーを行いました。Jさんにとって一番安全で、心が落ち着く所は、奥様と子供に囲まれた家庭です。また、自分の車を自由に運転することや、ガレージに作った日曜大工コーナーで、いろいろな物を作ることも大好きな趣味です。そこで退行催眠でそのような安全で楽しいシーンにもどっていただきました。そしてその安全で落ち着いた気分に浸っていただき、その場所にいつでも戻れることを確認します。ガレージにあるお気に入りの道具類の中から、ポケットに入れて出張に持っていけるものを選びます。Jさんが選んだ小さな「ねじ回し」は、Jさんにとっての平安な場所の象徴であり、キーワードになります。実際の出張にも持っていくことをお願いしました。(アンカーリング)
次にイメージの中で、出張のスーツケースを詰めているところ、空港に向かっているところ、空港で搭乗のアナウンスを聞いているところ、飛行機の座席に座っている所などを練習しました。一つのシーンをイメージしたら、がまんしてそのときの心の状態、体の状態を観察していただきます。そして深呼吸し、重心を下におろし、心臓と呼吸を落ち着かせます。頭の中では自宅のガレージで日曜大工をしている場面を思い描き、その楽しい気持ちや平安な気持ちを感じながら、同時にポケットに入れた「ねじ回し」を思い出します。
無事にワシントン市に着いて、一人でホテルに落ち着いているシーン、会議で発表し、出席者がJさんの発表に感謝し、喜んでいるシーンもイメージしていただきました。最後にガレージのシーンにもどっていただき、おだやかな心に浸りながら、どんなときでもこの穏やかな心にもどれる暗示、Jさんが安全な空の旅を楽しむ暗示を潜在意識に植え付けていただきました。
宿題として、出張のいろいろな場面(特に飛行機に乗っている場面)を想像し、「ガレージ」のシーンを思い出す、それによって心と体の平生を保つ練習を自宅で繰り返すことをお願いしました。また、出張には実際に「ねじ回し」を持っていくこともお願いしました。
2時間のセッションを一回しただけで、無事飛行機に乗り、出張もスムースに終わらせることができ、Jさんからは後日感謝のメールをいただきました。
無料相談 - 閉所恐怖症
初めまして!私は閉所恐怖症に悩んでいます。特に飛行機と古いエレベーターです。きっかけはダイビングだと思います。それ以来飛行機が恐くて恐くて・・。のるとどきどきして思いっきり窓を開けて息を吸いたくなります。窓が開かないのがこわいのです。最近ではパニックになるのが恐くて乗っていません。これから旅行にも行きたいしどうしたらいいのでしょう。 どんな治療がありますか?パキシルという薬が効くときいたことがありますが 仕事上眠くなっては困るので何かいい方法があれば 教えてほしいです
(京都府・女性)
現在決定的な治療法はありませんが、お尋ねのように薬物療法や認知行動療法が広く行われています。
催眠療法は、個人差がありますが、完治例も少なくありません。しかしここまでいらっしゃるのに飛行機に乗らねばならないと思いますので、お近くで受けられるといいでしょう。
お近くでいいところがない場合には、ベストではありませんが、CDを使った方法を下に書きます。
以上ですが、この方法で、閉所恐怖症の女性の方が、MRIの治療を無事に済ませることができました。MRIにはCDは持ちこめなかったので、自分ですべて覚えて、練習されたそうです。
(せつこ) |