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ヒプノセラピーも、サイコセラピーも、ヒーリングという大きな枠の中の1部であると思います。ヒーリングには、いろいろな種類や方法があり、多くの場合、複数をうまく組み合わせるのが有効です。一つの方法やアプローチだけで癒されるなら、むしろそれは単純な問題であったと言えます。深い問題は、体、心、精神、魂などの複数のレベルでのヒーリングが必要です。
バーバラ・アン・ブレナンのヒーリング・ワークショップ(入門レベル)に参加し、エネルギーのヒーリングをもっと学ぼうと思いました。心理的なヒーリングも、体のヒーリングも、最初はエネルギーのレベルでヒーリングが起こり、それが、心や体に現れるのではないかと思っていましたが、今はそれを確信しました。そして、このことは、ヒプノセラピストとして、大切な知識だと思います。
セッションのとき、私やクライアントには何が起こっているのか知覚出来ないが、エネルギーのレベルで何かが癒されているのがわかることがあります。たとえば、ある女性クライアントの潜在意識が、セッション中に急に海の場面を出してきて、彼女が海を見ながら「体が解凍する気分がする」と言いました。そのとき私は「自分を癒しているのだな」と畏敬の念にかられました。固い、身構えたような彼女のエネルギーが、パステルカラーの雲のようにふんわりと、部屋全体に広がっていくのを感じました。それで「時間をゆっくりとって体を解かしてください。充分楽しんで、このプロセスが終わるまで」と、お願いしたのです。私はその間、優しくまろやかになった彼女の顔を無言で眺め、彼女の美しいエネルギーが、ゆっくりと水のように流れるのを感じていました。
私が「海をイメージしてください」と誘導したのではなく、「今のあなたに必要なシーンや情報が入ってきます」と言ったら、彼女(の潜在意識)が勝手に海の場面を出してきたのです。そこでヒーリングが起こったのです。このようなセルフ・ヒーリングのプロセスをサポートするためには、セラピストがそこでゴチャゴチャしゃべったり、無理に先へ進めようとしたりしないことが大切だと思うのです。たとえそこで起きていることが、セッションの目的と異なっても。(このクライアントは進路を決めるためにセラピーを希望しましたが、催眠の中で出てきたシーンはなぜか、海とか、関係のないシーンだったのです。)そこで進路とは関係のないヒーリングが起きたのです。「このヒーリングは、長い目でみると、今進路を決めることよりも大切なことなのかもしれない。だから、ヒーリングが起こるままにしてみよう」と思いました。そのセッションは結局、海の場面で終わりました。
翌日彼女からメールが来て、「セッションの後、街を歩きながら、自分の心が久しぶりにとっても穏やかなのに気が付き、周りの鳥のさえずりなんかも耳に入ってきて、とても気持ちが良かったです。ここ2週間ほど、なぜかどうしてもその気になれなかった部屋の掃除や洗濯なども、今日気持ち良く出来ました。不思議ですね。なんだか生きている喜びみたいのを感じています。
セッションでの体験は、目的とは直接関係ないように見えても、なんだか心の平静を取り戻して、自分の心の声が聞こえてくるようになった気がします。前向きに取り組みます。」と書いてありました。私はそれを聞いてとてもうれしく、ヒプノセラピーは、ヒーリングの一種であるということを、実感しました。
Barbara Ann Brennan著・河出書房出版社・訳者:三村寛子・加納眞士
Barbara Ann Brennan著・河出書房出版社・訳者:王 由衣
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