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サンドイッチの話どうして日本人は他人と同じように行動したがるのでしょう。黒い服が流行ればみんな 真っ黒。ボディコンが流行ればみんなボディコン。最近では、どこを向いても、細い眉毛で、 ルーズソックス、手には携帯電話。一種異様な風景です。 アメリカではそういうことはほとんどありません。クリスマスのプレゼント用のおもちゃだけは 別なようで、「くすぐりエルモ」だの「ファービー」だのが売り切れ状態になっていますが、 ファッション関係では、みんなが同じファッションに走るといったことはあまり聞きません。 随分流行っているというものでも10人中3〜4人がしている位でしょうか。 日本のように10人中8〜9人などということはありません。以前日本で「アメリカで 爆発的人気」と宣伝されていたTシャツを買ったことがありますが、実際にアメリカでは 一夏に何と二人しかそのTシャツを着た人に出会いませんでした。 これは、個性を尊重し自分の意見をしっかり持つことを重要と考えるアメリカの教育と、 常にみんなと同じでなければならないとする日本の教育との違いから来ているのでしょうか。 アメリカなどからの帰国子女の皆さんが、日本に帰ってから自分の意見をはっきり言いすぎて いじめにあった、というのはよく聞く話です。 それと関係があるのかどうか解りませんが、アメリカでは自分の意見をはっきり持たないと 食事ができません。いろんな宗教の人が入り混じっているからでしょうか。何かにつけチョイスが 多いのです。アメリカに来て最初の頃ファーストフードの店に入って、何を注文して良いか 解らなかったので、取りあえずセットメニューを注文したところ、項目毎にいくつも質問が 返ってきて、その度に冷や汗をかきながら何度も聞き返しつつ適当に返事をしたことを今でも 覚えています。 閉口したのは、ベーグル・パン屋さんです。たいていの場合、たくさんの種類のベーグルを 置いていることを売りにしているので、必ずどの種類のベーグルが欲しいか聞かれます。 初めての時、うろたえてどんな種類があるのか聞いてしまったことがあります。すると カウンターの女性はすらすらと早口で10種類位を並べ立てた挙句に、「さあ、どうだ。」と いう顔をして、僕に返事を迫ったのです。どの単語一つとして理解できなかった僕は、追い 詰められて惨めになりながら、「一番最初のやつ。」と返事をしたのでした。 会社の近くにオー・ボン・パン(Au bon pain)というサンドイッチ屋さんがありますが、ここも同様です。 食べている人を見ると野菜のいっぱい乗った見事なハムサンドを食べているので、それを 注文したとします。当然のことながら「パンはどうするか」と聞かれます。 サンドイッチは食パンではさんであるものと思いこんでいる日本人にとっては、これだけで 動揺してしまいます。しかも壁をみると10種類も書いてあって、食パンのように見える 単語は見つかりません。(ちなみに、日本の食パンは "white sliced bread" でいいと思う のですが、ここでは "country bread"というやつが近いようです。でも、何か違います。) 僕はいつもクロワッサンに決めています。ここで安心してはいけません。 「それだけでいい」などと言おうものなら、野菜も何にも乗っかっていない、ハムだけの 惨めなサンドイッチを食べなくてはなりません。 野菜を乗っけて欲しいならば、はっきりとそう言わないといけないのです。 ここでも僕はいつも乗っけるものを4種類決めています。(けちなくせに何故4種類かって? 5種類言うとレジがエラーを起こして長い間待たされた挙句に、最初からやり直さないと いけないのです。)これで十分でしょうか? ここに初心者の陥りやすい罠があるのです。 マヨネーズを忘れてはいけません。ハムサンドならまだしも、野菜サンドのマヨネーズなし は、いただけません。しかしマヨネーズ無しの野菜サンドなど見たこともない日本人としては、 わざわざマヨネーズをつけてくれなどとオーダーすることには思いもよらず、味気ない サンドイッチを食べたことが何回もあります。 シカゴのオヘア国際空港は日本からディズニーワールドに行くときの乗換え地点になっている ので、日本からもたくさんの人が利用します。先日、国際線の出発ロビーのフードコーナーで コーヒーを買おうとしたところ、僕の前の日本人の新婚カップルと思しき二人が、野菜サンドを 頼んでいました。案の定、パンはどうするかと聞かれているのですが、二人には何が起こっているのか 理解できてない様子でした。ただ「ベジタブル・サンドイッチ」を繰り返す二人に、カウンターの 女性も「英語が解らないんなら帰ってくれ」的な表情になっています。しばらくは、ここで 口出ししては、彼女の前で頑張っている彼氏に恥をかかせてしまうと思って、だまっていたのですが、 見るに見かねて、「パンの種類を聞かれているんですよ。」と口出ししてしまいました。新婚旅行の 途中にシカゴを利用される方、国際線出発ロビーで何か食べたくなった時、マクドナルド以外で注文する 時は十分覚悟してからにしてくださいね。;-) Sugimoto
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